メタボ健診で医療費削減
2008年度からメタボリックシンドローム(内臓脂肪症候群)に着目した特定健診・保健指導(メタボ健診)が始まりました。
メタボ健診(特定健診・保健指導)は「内臓脂肪の蓄積が糖尿病や高血圧、脂質異常などの共通の原因となっている」との考え方に基づく新たな生活習慣病対策で、日本内科学会などが05年に発表したメタボリックシンドロームの診断基準が基本となっています。メタボ健診は、腹囲、BMI(体格指数)や血液検査の検査値が基準を超えたメタボ該当者・予備群に対して保健指導を実施するものです。
メタボ健診の目的は、糖尿病などの生活習慣病患者・予備群を減らす事による医療費削減です。厚生労働省によると、生活習慣の変化などから脳卒中や心筋梗塞(こうそく)などの発症の危険性が高くなる糖尿病患者らが急増し、生活習慣病の医療費は国民医療費の3分の1を占めています。
厚労省が医療費削減のために着目したのが「内臓脂肪型肥満」です。内臓脂肪を薬ではなく、バランスのよい食生活や適切な運動などによって減らすことで、内臓脂肪蓄積の結果として起こる血糖や血圧、脂質の異常、つまりメタボリックシンドローム(メタボ)が解消できると考えました。
メタボを解消することで、メタボ該当者・予備群の生活の質の向上につながるとともに、医療費抑制の実現も期待できるとして、国は2015年までに糖尿病などの生活習慣病患者・予備群の25%減(08年比)を目指すことで、年間2兆円の医療費削減をはかる考えです。メタボ健診とメタボ解消のための保健指導によってそ、の後の医療費がどれだけ減るか、といったデータが蓄積されていけば、医療政策にも生かせるでしょう。